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けど……付き合うって、何をすればいいのか分からなくて、ちょっと気になってた。
「あー……それな。ま、基本的には、今までとそんな変わんねーかな。けど、恋人だったら……必要以上にイチャイチャはするかな。で、それで足りなくなったら、愛を確かめる為にエ……」
「エ?」
「いや……何でもない」
「どうしたの?」
折角話してくれたのに、瀬戸君は気になる所で話を止めてしまって、それ以上何も言ってくれなかった。
うーん。
一体、何を言おうとしてくれたんだろう?
気になって首を傾げてたら、何故か少しだけ赤い顔した瀬戸君が、食べてたパンを口から離すと、僕との距離を縮めてきた。
「え……?」
急にどうしたのか分からなくて、僕は瀬戸君を見つめる事しか出来ない。
「優……折角二人きりだし、今からイチャイチャ……しよっか?」
「え?」
瀬戸君にそう言われたけど、イチャイチャするって、これから何するんだろうって、分からなくて気になった。
「優……いいよな?」
再び、真剣な表情の瀬戸君に聞かれて、とりあえず頷いた。
「じゃあさ……優、そのからあげ、俺に頂戴」
「え……う、うん。いいよ! はい」
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