雨の日はキミの傘で

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見慣れているはずの キミの笑顔が まるで知らない 誰かに見えて 一瞬戸惑う 「傘忘れたし」 拗ねたように 告げることを 責めることもせず ただ優しくキミは 「知ってるよ」と また優しく微笑んだ 隣同士の僕たちは 小さい頃から いつも一緒で 幼稚園も小学校も 同じ時間に出て 二人で通っていた まるで妹のように 見てきたはずなのに そのときのキミは とてもキレイで とくん とくん 心の中が激しく 掻き乱され 心臓が早鐘を打つ 同じ傘の中で 他愛もない話を していても キミが気になって どうしようもない
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