雨の日はキミの傘で

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当たり前だった 雨の日がもうすぐ 当たり前でなくなる 卒業の年 梅雨が終わる前に 一歩を踏み出したいんだ それぞれ違う学校に 志望している僕たちが 来年同じように 一緒に帰れる保証は 全くないから しとしと降り続く 雨の季節はあと少し キミの歩幅に合わせて ゆっくりと歩く日々も いつしてもいいような のんびりとした会話も もうすぐ終わりだから 「また明日ね」 そう家の前で別れる前に キミの頬にキスを 「ありがとう」 「大好きだよ」 その二つの言葉を添えて
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