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外に出ると、そこはまるで別の世界のように感じた。
最初は恥ずかしかったけれど、徐々に慣れてきて、とても心がときめいてワクワクする感覚があった。
この日の私は、今まで男として生きてきたのは、やはり間違いだったと言わんばかりの感情でいっぱいだった。
私と麻衣さんは、街でショッピングをしたり、喫茶店でケーキを食べたりと、いつもとあまり変わらないデートだったが、私の感情はまったく違っていた。
私は、楽しくて楽しくて、たまらなかった。
麻衣さんも、
「こんなに楽しそうなひろし君見るのはじめて!」
と話していた。
私が、
「この格好で、ひろし君と呼ばれるのは恥ずかしいな!」
と言うと、麻衣さんが、
「じゃあ、呼び方変えよう!
これからは、『ひろ』って呼ぶね!
私のことも、『まい』って呼び捨てにして!」
と言ってくれた。
私と麻衣は、さらに仲良くなった。
そう、恋人同士ではなく、女友達としてだ。
私と麻衣の不思議な関係が続いたが、あくまでも2人だけの秘密だった。
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