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…よくもまあ、今まであんなにまったりとした口調で、アタシたちを騙してい
たものだ。
アタシはそっと後ずさりで、部屋を出ようとした。
しかし、そこでなにかに当たった。
…なに?…
ぶつかったものを見る。
そこには湯本さんの姿があった。
「…ゆ…」
アタシが危うく声を出しかけたところで、湯本さんがアタシの口を手でふさい
だ。
「…味方よ…」
と、湯本さんが小さく呟く。
「…味方?…」
と、アタシ。
コクンと湯本さんは首を振って、うなずく。
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