第1章

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家に帰ってから読もうと思ったけど…トイレにも行きたかったのでトイレで読んでしまおうと思った。個室の鍵をかけ、ひーくんが書いてくれた手紙を読んだ。そこには「好きだけど別れよう、遠距離になったら寂しい思いもさせてしまう…だからそっけない別れ方をしてしまった。ごめんね。ゆうの事が大好きだから。また何年後かしてお互いに相手がいなかったらやり直そう」と書いてあった。涙が溢れた。こんなに涙もろかったっけって思えるくらい泣けてしまって、しばらくトイレから出られなかった。こんな風に想っていてくれたなんて。私達がどうなるかなんて、この先の事なんて分からない。もしかしたら長崎でひーくんは結婚してしまうかもしれない。私だって今の会社で良い人を見つけて結婚してしまうかもしれない。長崎で頑張って欲しい。
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