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俺のコレクションは、人が他人には決して見せたくない姿を映した映像で、膨れ上がった。
これらのコレクションは、地下のモニタールームのそのまた地下にある、幾重にもロックされたコレクションルームに保管されていて、俺が死ぬと自動的に全てのコレクションが焼却されるようになっている。
「完璧に焼却されるのか?」
「ああ、それは大丈夫だ」
「だったら良いじゃないか、確かに人には言えない趣味だけど」
「そうじゃないのだ、まだ続きがある」
俺は手に持っているDVDを彼に見せながら、話しを続けた。
「このDVDに映っている物が相談事なのだ。
これに映っているのは、10年程前から世間を騒がせている、連続猟奇殺人事件の犯人と犯行の一部始終が映っているのだよ。
俺はこのDVDをどうすれば良いと思う?
DVDをコレクションルームの奥深くにしまい込むべきか?
それとも警察に届けるべきなのか?
警察にこれを渡せば、秘密の趣味が世間に知れ渡り、俺は破滅する。
頼む! 君の意見を聞かせてくれ」
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