2 非日常への扉

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いつの日か争う人が居なくなってしまって退屈そうにしている幸村を見ているのは辛かった。 デザイアゲームか・・・。 これがこーちゃんの求めてるものなら止めない。 確実に死ぬとまで噂されるこのゲームでも、彼なら大丈夫だ。きっと。 まだ9時前に学校を去った幸村は家に帰りインターネットでデザイアゲームを調べ始めた。 ガセ情報が多い中、辛抱強く探した。 どうやら黒い鍵の話は広く知れ渡っているらしい。 だがそこから先は信憑性が低いものばかり。 やっとそれらしき情報に辿り着いたのは1週間が経つ頃だった。 真実だと確信した理由は、唯一デザイアゲームまでの行き方を詳しく書いていた。 そして、あの夜の出来事。 胸の中へと入っていった事まで書いていた。 真っ先に、この1週間一緒に探してくれていた純平へと連絡をした。 『プルルルルーーーもしもし。』 「おう、純平か!見つかったぞ!デザイアゲームへの道!」 『本当?!おめでとう!やっと行けるね。やっと求めるものが手に入るんだね。』 「それはわからねーけど、行ってみるよ。じゃあまたな!」 用件を済ませるとすぐに通話を切った。
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