2 非日常への扉

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ギャルという言葉で説明が全て終わるような女が偉そうに腕を組み立っている。 「あなたと同じ、参加者よ。そしてチーム。そこにある手紙を読んでみなさい。」 指示された手紙は大きなテーブルの上に置いてあり、部屋にあったものと同じく黒い封筒の中に入っているようだ。 【デザイアゲーム 予選 基本、このゲームは3人のチーム戦で行っていきます。 第1221組 幸村公平 田中良明 北條美香 制限時間はなしです。 あなた方が全滅すればゲームオーバー。 ターゲットを倒す事が出来れば次へ進む事が出来ます。 それではご健闘をお祈り致します。】 ターゲット。 何を指しているのだろう。 取り敢えずわかったのはこの2人の名前。 するとソファに座っていた田中が立ち上がった。 「やっぱりお前か、幸村。名前を見たとき驚いたよ。」 「何、知り合いなの?」 「あぁ。隣のクラスの奴だ。悔しいけどこいつは天才だ。同じチームでよかった。」 何やら俺を知っているらしいが・・・。 「誰だお前?」 「んなっ!同じ学校だろう!テストだっていつもお前に続いて学年2位の田中だ!」 テストの順位なんて見た事がないから知ってるはずがない。
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