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それにはゲームに勝ち残らなきゃ。
あんな奴の力なんか借りずに。
でも、ターゲットって何かしら?
少しずつ不安になってきた美香は取り敢えず落ちていた太い木の棒を拾い、構えながら前へと進む。
何も見つからないまま数時間が経った。
「もう疲れたー!」
美香は座り込んだ。
時間は経ったが全く空の明るさは変わらない。
「早く出て来なさいよ、ターゲット!」
するとそれに応じたかのように後ろから音が聞こえた。
パキッ
「な、何?!」
のそりのそりと黒い影が近づく。
段々と姿が明らかになりその正体がわかった。
「・・・嘘でしょ?これが、ターゲット?」
こんなの、勝てるわけ、ないじゃない。
「・・・キャアアァァーーー!!」
美香は最初にいた家を目指し、ヒールが脱げても必死で叫び逃げた。
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