1 日常

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「お前、変わったな。友達減ったろ。」 「う、うるさいな!こーちゃん程ではないだろ!」 狼狽えた純平は一瞬、しまった!という顔をした。 俺が友達いないことを悩んでるとでも思っているのだろうか。 「まあとにかくそのゲームがあるとして、どんな欲望も叶えてくれるって、限度はないのか?」 純平はよくぞ聞いてくれたと言わんばかりにニヤリと笑った。 「限度はない。人の心を操ることも、人を生き返らすことだってできる。神になることだって出来るのかもね。だからこそ死というリスクは相応しいんだ。」 「・・・。」 「・・・。」 「フッ。」 「鼻で笑ったな!」 俺は席を立ち上がって喚く純平を尻目に教室を去った。 あんなにオカルト好きだったなんて知らなかった。 オカルト研究会にでも入ればよかったのに。 「さあ、今日はどうすっかな。・・・そろそろ潰すか。」 学校を出た純平は商店街を通り、大きく出在亜組と書かれた看板のある小さなビルの前に来た。 商店街ではすれ違う度様々な人から冷たい視線を浴びた。 悪名高い幸村の噂は街中に広まっているのだ。 「よし。」 幸村は躊躇いなくビルの扉を開けた。
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