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次の日放課後になるとクラスメイトとだらだらと喋ってから歩の部活が終わるまで滅多に行かない図書室で暇をつぶすことにした。今日の宿題でもやっておこうと鞄から筆記用具やらを出す。そして歩に図書室で待っているとメールしておく。
6時半を少し過ぎた頃に歩が息を切らしながら図書室にやってきた。
「ごめん、遅くなって。」
「大丈夫だよ。お疲れ。そんなに走ってこなくたって良かったのに。」
「いや、うん。お前いつもならもっと早く帰ってるから悪いなと思って。んじゃ行くか。」
なんだか歩が遠慮がちな態度をとっているように感じられたが、図書室を後にして昇降口へと向かう。
外へ出ると昨日と同じように少し薄暗い。
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