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ルゥーの聞こえなかった言葉に不安を感じながら聞き直した時にはもう遅くてすっかり見晴らしが良くなった目の前には盾と槍を持った敵兵が迫って来てた
「いる…」
さすがのルゥーもぼそりと最後の言葉を言ってポカーンと口を開けたままだった
ベンは恐る恐る後ろを見たすると味方の兵が雄叫びをあげながら行進から駆け足に変わって向かってくる
「う…うそ~……どっ…どうしよ」
ベンはルゥーの両腕をつかみゆする
「逃げるべ!」
髭もじゃに大きな口を開けていた巨漢な男のルゥーもたまらず唾やいた
二人はキョロキョロと辺りを見渡した
「「こっちだ!」」
二人はお互い反対の方向を指差してオロオロし出した
両軍の兵士は雄叫びを上げ上空には弓矢が行き交う
二人は落ち着きを取り戻したのか目と目で逃げる方向を確認してうなずき窪みから這い出て一目散に逃げ出した
と思ったら駆け出したのはベンひとり
「しんがりは俺が引き受けるさっさと逃げろ!」
「ばか野郎味方も後ろから来てるんだぞ踏み潰されるぞ」
ルゥーは後ろを確認した味方の兵は目が流血し鼻息も荒い絶対ルゥーが味方の兵なんて思って無いだろ
それどころかルゥーもベンも興奮し過ぎて見えてないかもしれない
「う~っここは一先ず退散」
ルゥーは悔しそうな声とともに窪みから這い出てきて走り出した
二人の逃げ足は凄まじく電光石火のようだっ!
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