第1章 神とは

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ところで、ひとつ気になることがある。 なぜ、地球とアストライアの二つの星が危機なのか、 である。 聞いてみることにしよう 「なぜアストライアと地球の両方が危機なんですか?」 「原因は異端人という存在のせい」 「異端人?」 「そう、平行世界の地球の神様によって送られてきた転生者のこと」 「僕もそれみたいなものなんですかね?」 そうだったらどうしようか 「似てるけど違う、君はまだ生きてる、今は意識だけ、彼方の星には意識だけ持っていく、体は彼方のほうで作った。」 「つまり…使命が終わったら帰れるんですね。」 「君が望めば帰れる」 良かった。けど 「生きてる体はどうなってるんですか?」 「普通に活動している、今の君の意識は分割したもの」 「なら安心です。話が逸れましたね、で、異端人は何をしたんですか?」 「異端人は、愚かな神が作り出した歪な存在」 「世界を歪ませるチカラを持ち、それを玩具のように使い、世界を崩壊させる存在」 「今回の出来事は今まで起きたことがない」 「アストライアに存在する6つの大国それぞれが異端人を召喚した。」 「異端人は全て強大なチカラをもち、それを使い暴れた」 「それにより、次元の壁が壊れ、アストライアは地球の近くに転移してしまった。」 ……ん? 転移してしまった? 「え?もう転移しちゃったんですか?大丈夫なんですか?」 「大丈夫じゃない」 「え?」 「だから君をアストライアに異端人が召喚される少し前の時代に転送させてもらう」 「つまりこの時間軸の地球は」 「なくなる」 「アストライアも?」 「同じく」 目の前に地球に星が衝突している映像が映る 「これから行くのかと思ったのに……」 とても悲しい…別の時間軸で救うとしても、この世界で過ごした家族、友達、みんなの顔が頭も中に浮かんでくる、涙が出てきた。そして、決意した。 必ず、僕は、地球もアストライアも救ってみせるぞ、と
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