誰にでもやってみたいことはある

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「使い魔、ですか…」 スターダストは考えるように目を閉じた。 こいつも使い魔契約した事無いんだよな。 「別に主従関係とかはいらねぇよ。契約を結ぶだけで結んだ後は好きにしてくれて構わない」 俺は使い魔契約をしてみたいだけ、スターダストはこれから滅多に襲われなくなる、うぃんうぃん? まぁ始祖竜という威厳を保つ為には契約なんか結ぶモノではないけども。 ただ、スターダストがそれを気にしている様子が一切無いんだよな…。 「そう、ですか…。一度戦ってくれません?貴方が勝てたら使い魔になりましょう」 「おっけー、その勝負受けて立とうじゃないか」 スターダスト自身、勝てるとは思ってないっぽいけど。 「先程は連戦直後からの正体不明の魔物に襲われましたがね…今回はフルパワーです」 あぁ、だからか。 世界最強の始祖竜があんなのに苦戦するのはおかしな話なんだよ。 「じゃ、この砂が落ち終ったら開始しようか」 始祖竜にも見えるような大きな砂時計を設置して離れる。 何事も無く一分後。 「この山、絶滅危惧種の魔物がいるんであんまり山を破壊しないようにしてくださいね」 「おう」 開始直後、スターダストのブレスと俺のバスターライフルがぶつかり合う。 そんなこんなで俺とスターダストの使い魔契約を賭けた戦闘が始まった。 「はあっ!」 スターダストは自身の翼を羽ばたかせ俺に向かってソニックブームを起こす。 「よっ、ほっ、せいっと」 俺はそれをバックステップで回避。 「その行動は予想済みです、《スターエクスプロージョン》!!」 バックステップ先の足元に魔法陣が展開されており、足をついた瞬間星の爆発が発生。 超新星爆発ってやつか。
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