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「で、いい加減転送してもいい?」
あ、はい。
「向こうの世界の名はハルウィティア」
名前の意味は?
「特にないそうだ」
あっはい…
「向こうに転送した瞬間に能力の受け渡しは完了するからその時に能力とかは確認してくれ、基本安全な場所に転送する」
手厚いサービスだな。
「自分には甘い、そうだろう?」
それもそうか。
「一つ注意、地球側の技術はあまり教えない方がいい。世界のバランスが崩れる恐れがある。そのせいで崩れた世界なんざ山ほど見てきた」
教えなきゃいいんだな?
「まぁな。何か作るとしたら一応解析出来ないようにロックかけておけよ?魔法だけで動かすような発明なら無問題だが」
所で文明はいかほどに。
「中世ヨーロッパありきたりファンタジー」
わかりやすい説明どうも
「あとは…ないか、時が来るまで良き異世界生活を」
…なんかわからんが、ありがとうな神様。
「…あぁ、そしてすまんな、俺のせいで」
気にすんなよ、喋っていて何となくだけど、お前の事がわかった気がする。
「そうか…」
いってきます
「いってらっしゃい」
最後に見た名も無き神の顔は優しげな顔だった。
やっぱりイケメンって何をしてもイケメンなんだな、とそう思った。
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