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見渡す限り、家が所狭しと並んでいて、ふと見上げればターミナルが立っているあの見慣れた江戸の風景ではなく
見渡す限り、木と木と木と木、、、だけ。もう一度言おう、木と木と木と木、、、だけが有る。
その風景を光のない目で見回した後、惚けながら出会ってから一度もシンクロする事のなかった5人の心が今、ひとつになった。
即ち、
何処だ此処、と
その5人の中でいち早く現実に復帰したのは
土「ま、まま、まず落ち着こう」
ーー土方だった
微妙に慌てている土方の声を聞いて復帰したのはサディスティック星からきた王子こと、
沖「誰に向けて言ってるんですかィ、あと、どもってますぜィ、土方さん」
ーー沖田だ
この2人がいち早く現実に復帰したとなれば言い争いになるのは当然のことで
土「うるせえ!総悟!」
沖「見てくだせィ、近藤さんはもちろん、あのチャイナとダメがねの落ち着きよう。見習ったらどうですかィ?土方さん」
絶妙な加減で土方を煽りまくる
因みに、3人とも呆然としているだけなのだがそうは捉えなかったようだ
そうこうしている間に言い争いがヒートアップ
土「何だと、総悟!」
土「テメエ、表出やがれ!」
沖「もう表ですぜィ、土方さん」
土「チッ」
と思いきやまったくの正論をかえされ、反論の余地がなくなりふてくされた土方はあらぬ方向へと目を向けた
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