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「ごめんね、別れたいんだ」
「え…」
人気の無い一つの場所で、あたし雛据妃奈(ひなすえひな)は彼氏に別れを告げた。
木蔭に木漏れ日の光が差し込む屋上の中、辺りはシーンと静か。
あたしの真正面にいるのは…恐ろしく背が高い、顔もまぁまぁいい顔立ちに、不良のような着こなしをしている。
おまけに髪色は銀色で悲しそうに目をしょぼんとする彼はあたしの幼馴染み鷹桐庵(たかぎりいおり)。彼の外見は完璧。
遠くから見れば普通の公立の高校でも
一躍人気になる程カッコイイ
だがあたしは、そんな庵が大嫌い〝だった〟
…いや今も嫌いだ。
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