生はまこと不義に尽きる

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  ゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。..。.:*・゚ 「あら、 杏ちゃん」 姿を見つけた瞬間 踵を返そうとしたのに、 目ざとく 見つけられてしまって うんざりした。 ……浦川さん。 「……どうも」 ぺこりと会釈すると、 椅子に腰を下ろしたままの 浦川さんは、 妙に嬉しそうにしながら 隣をパンパンと 指し示す。 私にそこへ座れと 言っているのか。 「やあ、お疲れお疲れ。 ちょうどいいから 相槌係になってよー」 「相槌係?」 「そそ。 俺、今日イイコト あってねー。 でも、話す人いなくて」 「……はあ」 私でいいなら そこの壁でも いいじゃないですかと 言いそうになって、 慌てて飲み込んだ。 .
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