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胸を張って宣言する僕に
「相変わらずですね。安心しました」
満くんは肩をすくめ
呆れ顔で去ってゆく。
さあ
新しい一日の始まりだ。
窓から差し込む朝日。
ファーストフラッシュのダージリンの香り。
「ごきげんよう、みなさん」
僕は気を取り直し
満面の笑みで天宮家の食卓へ。
「おはようございます。和樹坊ちゃま」
「ああ、おはよう。小鳥ちゃん」
可愛いメイドたち。
「坊ちゃま。さあさ、こちらへ」
「ありがとう、中川」
気の置けない家族みたいな老執事。
そして――。
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