憧れの愛しい人

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――ある人に恋をしてしまいました。 そう思っているのはあたし雛据毬奈(ひなすえまりな)。 何故彼に心を打たれてしまったかというと、訳があったそう、あのきっかけで。 今思い浮かんでもウキウキする。 そう。〝初恋〟だ。 きかっけは二日前のことだけど、あの時のあたしは静かな図書館で〝あの事〟を調べていた――。 一年最後の学期の期末考査の問題が大学入試問題でも出る難しいレベル出てきたのを解けずに悩んでいて。 また出てきたら解けないとまずいなと焦ったから、 あたしは図書館に急いで向かった。 そして探した本を見つけると、テーブルに大袈裟に置き大慌てで本のページをペラペラと捲っていく。 早くしなきゃ、と焦りでいっぱいだった。 見つけて自分でできるようにやろうと勉強のことで頭いっぱいにしていた。
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