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から気づかなかった
――突然〝誰か〟が来るなんて。
コツコツ、コツコツ
靴音が近づく音に気付くと、同時に甘い香りが私のほうにじわりと匂う。
…ん?だれだろう?と後ろを少しだけ見る
と、男のようなストレート髪の黒い影。
何だろう…嫌な予感がした。
あたしの方に歩いてなんかあるの!?
もしかしてストーカーとか?!
と思ったけれどそんな様子も見せない。
けれどその陰の奴は誰だか知れないとなるとなんかムズムズして我慢できなくて。
のしのしと〝あたし〟の方に歩いていることを止めない彼に、自分でもそのノロノロと歩く靴音にだんだんと〝気になり〟始め。
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