憧れの愛しい人

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『え…?』 本当に有名な彼みたいな人に、教室入るのとは違うような態度だった筈なのにお勉強のお誘いなんてなかなかない。 だが、〝何か〟を見つめるような目線でこちらを向けるその態度は自分でも正直驚いていた。 眼鏡を上に上げて目で追いかけるその姿にもうどうしたらいいんだと言う程の癖になぜか自分も目線を追ってしまう。 その行動に強く惹かれて。 そんな長く続くことはなく ーーー運悪く突然風がページを捲った 彼はあたしの目線を逸らし、捲ったページに目をつけた。 〝第一問――この問題で当てはまる数字を書いてください。〟 丁度苦手な問題がズラリと並べられて書いてあったのをみてあたしは気分が下がった。 あぁ…だ、だめ…やろうって思ったところなのに だけどその問題はさっき言った通り大学専用の問題。 高校生なあたしでも普通はこんなの解ける人なんて居るわけない、わかるわけない。 できるような問題でもないから無理なんだろうな。 きっともうこんな問題でてきても〝できない〟
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