憧れの愛しい人

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…ってあれ、なんでなんだろう…? あまりにも聞いたことがあるような声にするりと入っていくのに何故か反応してしまうあたしがいる。 会った事あるの?いやあるわけない、思ってもきっと勘違いだと思、う 知らんふりするようにカチャッと眼鏡を上げてあたしを優しく見る彼の行動をジーッ見つめる。 でも真面目に教えようとする翼裟くんは難問のページを出す間すこしチラリとあたしを少しだけ見つめ、 指差してニコッとにこやかに微笑みながら〝これだよ〟と教えてくれる。 ドキっと、不覚にも心臓が鳴る…いや、鳴った気がする。 本当に彼がここに居ること自体信じられないことだし、夢でもみているかと思えるくらい有り得なかった。 正直、彼の笑顔をした時鳴ったか分からない。 …けどドキドキにも耐えられなくて、この心臓が鳴っているのかも正直まだ知らないあたしの頭は不安でいっぱい。 そんなあたしが意識していることも何も気にせずに、スッと隣に座る彼。
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