イジメと僕

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僕は、それをガイに話してみたんだ。ガイは、真剣に受け止めてくれた。 エルンストやリッキーにも話すって言ってたから、きっと相談してるんだと思う。 僕はそうして、世界中の魔法使いが今までの意識を変えて、確実に鍛錬を重ねて行けばきっと魔法使いは増えると思う。 魔法はきっと特別なものでは無くなり、全ての人達が魔法を使って生活して魔法で生きて行けたら。 きっと、便利な世界になるんじゃ無いかな。 転移だって今のように複雑なものじゃなく、簡易化する事が出来たらって思うんだ。 実際に、少し簡単にする事は出来た。もう少し簡単にする事もきっと出来ると思うし。 ある程度の実力のある者が皆、転移やボックスを使えて利用できれば凄く便利になると思う。 勿論、犯罪も増えるだろうし、それの対処も必要だろうね。 何て事を考えていたら、バーン達に心配されちゃった。 ぼんやりしすぎだって。はは・・・・。 それから、僕達は教室に入ったんだ。 そして、大きな溜息。いや。凄いよね。ここまでやる? 僕は机やそういった物に、動かしたり傷をつけたりでき無いようにしておいたんだけど、そのままに結界の外側にこれでもかってくらいに、汚いゴミが積んであるんだ。動かせる他の机は全部僕の机の場所から大きく離れてる。 「なんだよ!これ!ふざけんなよ!」 大きな声を上げるバーン。 僕は、バーンの肩に手を置いて言った。 「落ち着いてよ。バーン。問題無いから」 そう言ってから僕は、魔力球を操作する。 無数の魔力球は、一斉にゴミを包み込んで運ぶ。そのまま、それを宙に浮かせて一塊にすると、大きく圧縮した。 黒い丸いボールのようになってしまったゴミを、ゴミ箱に入れると周囲に浄化を掛ける。 光の煌めきが起きて、周囲の汚れは綺麗になった。 「ね?問題無いよね?」 僕の言葉に、呆れたと言った表情で大きくため息をついてバーンは言った。 「全く。お前って奴は・・・・・」 僕は、自分の席に座ると言った。 「早く他の席も戻して準備しよう?そろそろ先生も来るし。今日はダムド先生じゃなかった?」 僕の言葉に、あ!!!!っと、慌てた様子になる他の生徒達。 慌てて机や椅子を動かして、定位置に持ってくると、急いで席に着いた。 それと同時に、先生が入って来て、教卓に立つ。 そう。ダムドだった。 ダムドは、不機嫌な様子で言った。
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