そして、僕はヒーローをやめた。

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「ねえ、どうしてシュウヤはヒーローをやめちゃったの?」 にこにこと笑いながら、幼馴染のアオイは俺にそう問いかける。 「わかんねーし、理由なんてねーよ」 「理由もないのにやめちゃうんだ」 「うるせぇなあ。 何でやめたかなんてもう忘れた」 「なにそれ。 変なの!」 アオイは楽しそうに笑った。 暑い暑い、夏の日だった。
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