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庵にだってまたあったら…寒気がする…仕掛けられるんだよ…?
どうして、そんな余裕で居られるの?
だけどそんなことを気にしない見知らぬ彼は、木陰の木にもたれかかって、のんびりオーラを出しながら呑気に目を瞑って寝ていた。
心地良さそうに眠る横顔に風で少し動く黒髪。
…綺麗。
だけど惚れてしまいそうなあたしは遮るように、
大声で弱々しく怒鳴る。
「〝ありがとう〟言えってっ!?…い、言うと思う!?そんなの、言える訳ないでしょうが!この最低男ー!」
それを聞いて眉を顰めて反応する彼。
「…んだよ、うるせーな!俺の助けた権利があんだ!それぐらい言え!」
な!?
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