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「どうせ」と男子が溜息を吐いた瞬、間。
何も音ない教室に煩く音を立てるように響いた。
――ガラッ!
あたしはその音で、咄嗟に出た音を巡るとそこには驚く光景が映し出されていた。
黒いサラサラで短めな髪で、身長も眺めで、顔立ちが抜群で、成績優秀と言われるほどの頭の良さで、眼鏡カチャッと上に上げる男。
ドアの隣に〝彼〟居るのを見て「どうしたんだ」
と言いたい張本人の彼、水無月翼裟くんに驚いた。
それを見た先生は、その名を呼べば来た翼裟くんを見て「おぉ」と少し驚いていながら、自慢の笑みで言う。
「水無月、一体どうした?」
「……」
だけど翼裟くんは無口で先生の事を見つめていた。
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