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そんな余裕な行動をする彼は、先生に目を向けてもう一度九十度で頭を下げた。
「さっき校長に呼ばれて少し遅れてきました、これからは早くするようにします」
「…なんだ、お前が遅れたのはその理由か?」
礼儀正しく理由を言う翼裟くんだが、「はい」と口にしないまま結局なにも言わず無言のまま席に座った。
そのことに先生はどうやらあの礼儀正しさの態度を見て、
「さすが優等生だな」とご機嫌な顔をしていた。
誰もがその態度にまたすごいと思っているだろう。
だけれど翼裟くんの態度に我慢できなかったのか、黄色い歓声が女の子から聞こえた。
やっぱり、なんかやっても有名だな……
誰もが思うほど圧倒が凄かった。
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