逃れたい言い訳

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その時あたしの脳は早くこの思いを消したい思いが強くなり、自分がどうしようもなく、こうなっていたということに「なぜ!?」と焦る。 しなければ普通にいれたかもしれないけど、もうすでに時は遅かった。 自分でもわからない気持ちに焦っていると、そのボーっとしていたのを見て見知らぬ彼は眉を顰めて、 「どうして、そんなに焦るような顔してるんだ?」 親みたいに心配して言う彼。 まるで「そんなに焦るようなことしねぇよ」とでもいうような、気遣いに何故かホッとする自分が居た。 〝イラついても意味ない〟と思うみたいに、何故かスーっと消えてく気持ち。 自分でも正直わからないのに励まされている気がして、凄く落ち着く。 なんでだろ。会ったばっかりなのに、そんなことが違うような気がしてすごく変に思えて。 きっとその彼の態度で本当に思わせる為なのかもしれない!
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