プロローグ

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 僕が所属するJK部の紹介をしよう。  部員は四人で、僕以外みんな年上の女性。しかも、ひいき目なしにものすごく可愛い。  活動目的については……おいおい話そうかな。活動といっても、ほとんど女の子と駄弁っているだけの部活だけどね。  もう一度言おう。美少女と駄弁るだけの素晴らしい部活動なのだ。  しかも、僕だけしか男がいない。競争相手の雄がいない……安泰のハーレムである。  そう。それはまるで夢のような部活。  …………だったらよかったんだけどね。  あいにくだけど、JK部は健全な男子が憧れるハーレムなんかじゃない。間違った個性を存分に発揮する変態天国……それがJK部だ。  え? 美少女に囲まれているのに何トチ狂ったこと言っているんだって? ふっ、無知って怖いよね。  これからJK部の先輩たちを紹介しよう。先輩たちの変人ぶりを見たら、僕の気持ちを理解してくれるはずだ。  まず、椅子の上で体育座りをしているサイドポニーの美少女がいるだろ? あれはヒロ先輩だ。 「どうしてアタシはこんなに馬鹿なんだろう……どうせIQ測っても2くらいしかないんだろうな。もはや虫と同じレベルさ。いいんだ、いいんだ。どうせアタシは蛍光灯の光に向かって飛んでいく小バエと同程度の知能指数しかない雑魚さ……ああ、来世はせめてクワガタになりたい……」  ヒロ先輩は、こうして自分を呪う習性がある。海よりも深いネガティブに溺れる妄想炸裂ガール……それがヒロ先輩だ。  普段は活発で男勝りな部分もあるけど、一度ネガティブサイドに堕ちたらああなってしまうんだ。  で、お次はあっち。片手にスプーンを持っているあの人を見てほしい。 「テレビでは簡単に曲げていたんだけど……せぇいッ! あら、切れてしまったわ」  たった今、素手でスプーンをねじ切ったあの美少女こそ、奇行と戯言のスペシャリスト、香名(かな)先輩だ。きっとテレビで放送されていた胡散臭いマジックに影響されているのだろう。  というかなんなの? 素手でスプーンねじ切るとかゴリラかよ。女子力低いとかいうレベルじゃないよ? 見た目はすごく美人なのに、なんてエキセントリックガールなんだ。
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