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「そう、あの町の長は無能のようね。折角この私が庇護下に置いてあげようって言ってあげたのに……」
「私は別にどちらでも構いませんが、陛下の意思とあらば今宵にでも」
「そう、あなたを扱き使って良いのは私だけだし……」
「え、いや扱き使っていいなんてことはありませんよ」
「うるさい。とにかく気に食わないの。あの町ごと滅ぼしても構わないわ。粛正よ粛正」
「はい、畏まりました」
「あ、帰りにお土産買ってきて。甘いものが良いかしらね」
青年は小さくため息をついてから頷き漆黒のマントを翻し、かの町へと向かったのです。
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