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これは狂楽國の北の町で起きた怪事件の一つです。
ある日エイブラッドが参謀室で書類仕事をしていると1枚の報告書がひらりと床に落ちました。
その報告書には『北の町のネズミ事件』と書かれていました。
北の町には大変な数のねずみが発生し、そのねずみ達に食べ物や衣類、家具や仕事の道具、小さな子供や病人まで襲われるというものになっておりました。
昼夜問わずに姿を現し襲ってくるネズミに皆、手を焼き、腹を立て、必死になって撃退し、あれやこれやと策を講じるもそんなものでは到底追いつかないほどになりました。
そして、もうこれ以上できることはないというほど皆が疲れ果て困り果ててしまうという事件がありました。
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