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青年は懐から1枚の紙を出して町長さんの机のうえに広げました。
いや、この内容はこの町を狂楽國の支配下に置くようなもの……ちょっと代償が高すぎないか……と町長は思いました。
普通のときだったら嫌だと言ってこんな男の言うことなどに耳も貸さなければ会いもしなかったことでしょう。
しかし、事は急を要していました。もう下級魔族である我々にできることは何にもない、こうなったら何でも、誰でもいい、ネズミを何とかしてくれるのならやってしまってくれ という思いで町長はその青年にネズミを退治するよう頼みました。
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