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青年は表に出ると広場に行って、腰から下げていた剣を抜いて何かを唱え始めました。不思議なことに青年の周りには風が集まりだしました。
これには町の人々も驚きを隠せません。そして青年が剣を振ると青年を取り巻いていた風が一陣の強風となり町の隅々を駆けていきました。
この風は町中に広がり、人々の心もこれならばと期待を膨らませ、人々は久し振りにうきうきした気分で表に出てきました。
そして、なんということでしょう。 道という道、大通りも脇道も、小さな路地にまでもネズミが溢れ、それが全部広場を目指して走っていくではありませんか。
ネズミの大きさは様々で大きいものは魔獣と呼べるような大きさのものもいました。
人々はその量と大きさにあっけに取られて見ていましたが、ネズミの後を追って見てみようということになり、皆で様子を見に行きました。
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