ハーメルンの笛吹男だったもの

狂楽國のネズミ事件

人々は青年の戦うその姿がこの国を治める男とどこか似ていることに気が付きました。
使う剣も能力もそっくりなのです。
この町でも狂楽國の参謀の話は有名で実際に目にした人はいませんがこの国を救ったのは魔物と人間のハーフである魔人であると噂になっていました。

圧倒的多数のネズミに青年は一歩も引かず寧ろ優勢に戦っています。
青年の剣は炎と風を纏ってネズミたちを一振りで屠っていきます。

そしてとうとう青年よりも大きいボスネズミもその一撃によって燃え尽きました。

青年はネズミたちの亡骸を静かに見つめてからその業火で一掃しました。