先生のお手伝い

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だいたいこんな緊張な空気に笑っているなんてことも、幼馴染のあたしでさえ分からない。 でも、心一がきっと「一発でできる」だと本気で思っているらしいその顔は見え見えだった。 心一はこう問題行動が単純すぎてだれもが〝馬鹿だろ〟って分かることをするから。 正直こどもっぽすぎてついていけないけど。 心一に蹴って懲らしめようかと睨もうとでもして気分を晴らしたかった。 そんな隣の心一に目線を向けようと、した瞬間。 真剣に心一をみつめていた翼裟くん 視線を突然あたしに目を向ける。 「――…」 「―――っ!?!?」 吸いこまれる瞳。 私が惹かれる奥底の、瞳。 目を向けた瞳は翼裟くんの方まで自然といってしまうその誘惑は何故か避けられない。 というか疑問だらけだ。
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