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その声に反応した教室の皆は、一気にシーンと気まずい視線が向ける。
それに気付いた裕未は慌てて手を合わせて、〝ごめん〟と笑みを浮かべ小さい小声で謝る。
「ごめん、ごめん。だってそんな櫂琉くんはじめてだしさあ、びっくりしちゃったよ」
え…?
「でも、彼って…そう言う人でしょ?」
「…は?」
〝普通にキスするのが日課〟の噂しているんじゃないかと思うのがなんだか不安になった。
櫂琉って人がそういう人だって印象だったから。
そんなあたしは声を震えながら友達のほうにむけ訊ねる。
「え…普通、キスされるんじゃないの?」
「はあ?な、な訳あるかよ!?」
だけど友達の裕未は〝は?〟と呆れた顔して、あたしを見た。
〝そんなわけない〟〝ありえない〟と、否定するような顔であたしにしわ寄せて溜息をつく裕未。
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