彼の腹黒い援助

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…なぜならパーをだす翼裟くんはどうみても遠くからみても簡単にズルだと分かったからだ。 そのずるさにさすがのあたしでも分からなかった。 え、ズル?なんで今したよね? 「…え?」 ポロっと出る言葉のあたし。 けれど。 「コイツ…め。」 余りにも圧勝に買ったのに対して戸惑う心一。 「…じゃあ、よろしく。」 でもニコッと余裕そうに笑う翼裟くんは企み顔して手を振り上げ幸せそうに笑い、 振り上げていると同時にあたしの所へと向かってくる。
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