試みる踏み出し

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眉間に皺を寄せて何度考えても、やっぱりあたしは〝好き〟とは思えない。 「あたしは―そんなの思ってないよ」 「そうなん?…ま、これからわかるかもね」 すると、何かを感じているように彼は呟いた。 「じゃあこれからが楽しみだ!女の子が入ってきたら良い戦いになりそう!」 祐介くんテンションについていけない。 だけどその笑顔に心臓がドキッと跳ねる。〝いつまでくよくよしてたってきっとやってくれる〟ふと思うと幸せ一杯だった。 悔みを晴らして、 〝捨て鉢組〟をどうにかしてくれるよね!! 「ふふ…そう?」 「そうだよ!女の子いたら特別勇気を貰えるし!誰かを助けたいって思うほど行動は早くなってくるからさ、その方がはかどるんだ」 決意をしてガッツポーズしている祐介くんに笑ってしまう。 「うん…なんだか入りたいとは思わないけど、応援はしたいかも!」 「…ぷっ、うん!やっぱ妃奈ちゃんはいいね!」 笑顔に何故かホッと笑みを零す。
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