試みる踏み出し

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ーー今、あたし達はあの事を屋上で祐介くんに相談することにした。 「へえ、女をあまり弄ばない奴なのに…意外とドSだね…ぇ」 「そう…、俺様でもあるけどね?私の事を知っているみたいに呼びかけてニコニコするのよ!?明らかに可笑しいと思わない?本当女の子を何だと思ってるのよ!」 呆れながら溜息を吐くあたし。それを見て苦笑いをする祐介くん。 アイツがあまりにもそれが積極なのか。 それとも、どSなのか。 …どうかはいまいちよくわかんないと本当に思うくらいで。だって?キスしたんだよ? キスを奪うだなんて驚きでしょうがなかった脅迫感は固まるほど。 嫌な空気にならないよう誤魔化して苦笑いして祐介くんに目線を送ると、面白いのか祐介くんは急に笑いだしだ。 「そうなんだ?やっぱうちの組は同じことするなんて可笑しいね。」 〝うちの組〟?
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