試みる踏み出し

4/13
前へ
/13ページ
次へ
すると祐介くんはケラケラとお腹を押さえて大笑い。 「なんだぁ~!知ってるとこあるじゃん!!」 「…えっ、え?意味が…わかんない、だけど」 知らないとか言っていたのに、知ってるだって!? そんなの可笑しいと思ったあたしは口を開く。 「知っている訳…」 「プッ…アハハハ!!」 祐介くんまだ爆笑して…。 祐介くんの笑う理由がよくわからないし。一体何がそんなに面白いんだろう? そう思っていると、 笑い止めて一呼吸した後、祐介くんは言いだした。 「そうかぁ…。不良が二人って、とこは知っているのにね」 「不良…二人?」 拗ねた顔をあたしに向けてそう告げる祐介くん。 ただ吃驚するしかなかった。櫂琉くんを知っているらしいから入っていると思うし。庵も入っていると思うし。 けどその他に、二人組なんていたとは思えなかった 頭が疑問だらけな あたしは首を捻り考え始める
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加