0人が本棚に入れています
本棚に追加
何も見ていないことには変わりなくて、あたしの悩む姿を見て祐介くんは穏やかに優しく笑った。
「本当に知らないんだ…？じゃあ…ここが戦争だってことも聞いてないって事か。そかそか。ん～じゃあ！忘れないで聞いてね？」
「…う、うん。」
何があるんだろう？戦争がある？
不安でただ頷くことしか出来ない。そんなあたしを見ながら祐介くんは〝二人組〟のことを話し始める。
「二人組は〝不良達組〟と〝捨て鉢組〟がこの学校にはあるんだ。もちろん櫂琉は不良で、心一先輩と庵くんは捨て鉢として入っているけど…ここでは、メンバーは他にいるんだ。俺もね？」
「……」
ニコッと口元を釣り上げて笑顔を保ち、
祐介くんは空を見上げる。
「うん。俺達、〝不良達組〟は…俺や翼裟先輩、嵐先輩、陸くんがいる。」
「そうなんだ…」
祐介くんの話を聞いたあたしはどうしようもなかった。
っていうかあたしの考えていたことまさか本当にあったなんて！本当に吃驚する。
…今事実に居るなんて〝嘘〟だと思っているくらい
最初のコメントを投稿しよう！