試みる踏み出し

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こんな驚く秘密、知らなかった。 イヤ、本当に目が飛び出るくらいの程そんな真実を聞いたあたしは素朴な質問してみる。 「え…じゃあ、〝捨て鉢組〟も他に居るってこと?」 「うん、もちろん居るよ。」 祐介くんは微笑む。 最高の笑顔?…イヤ、爽快満載の笑顔で。 「…心一先輩、庵、琉先輩、晃樹、達哉…かな?五人のメンバーが居るよ。」 「…そうなんだ、って…」 頷きながらもあたしはその事実が信じられなかった。 〝捨て鉢〟ってあたし達がつけた兄弟の名前…嘘…あの捨て鉢がそのまま入っているとか?どういうこと? とでもいうような本当に吃驚してしまう内容だった …てことはだよ? あたしは喧嘩に巻き込まれて死ぬ可能性があるって事なんだろうか!? そんなの!櫂琉くんはあたしをわざと助けてそして仕組んでいたということ!? あたしを武器として使おうとしてたんだなっ!? …と、そう思うしかなかった。 武器にしてアイツを殺せると思ったわけって事は こ、これから死ぬことなんてことなんだろうか。
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