不良の番長くん

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*放課後の教室* 辺りに生徒が沢山いた教室は、 太陽の光が入ってきて涼しい風が吹いている。 賑やかな教室も閑散として慣れていたあたしは慣れない空気でもある。 そして慣れない理由がもう一つある。 --あたしの他に男の人が教室に居るから 今日一日笑顔やら威嚇やら見せて気持ちがわからない男性、 水無月翼裟は、 何も口にせずただ黙々と本を静かに読んでいる。 普段教室はすぐ抜ける筈なのに、一向に動かない本当に何を考えているのかわからないけど…彼の後ろ姿は好きと確信する。 でもあたしが考えたところ接点ないのに、聞いてもいいこと無い気もする。 考えるのをやめ〝いそいで帰らないと…〟 と適当な理由を思いつきながら教科書を詰める。
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