不良の番長くん

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そんな時、パタンと本を閉じた音が聞こえ、 「雛据さん…いい?」 眼鏡を上げる翼裟くんは後ろに振り返って煌めく目しながら、いいかな?と声を掛けられる。 あたしは咄嗟に翼裟くんが呼んでくれた無駄な期待感を胸に彼の姿を見る。 けど、返事しないと可笑しいと思ったので頷き。 「うん…いいよ」 内心では、圧迫感の緊張が襲っていて、どうしよ…何を言ってくるんだろう!! 頭はイッパイッパイ。何言われるかわかんないし! それに聞きたい事もお礼も一杯あるしで言ってみようか、表情に出さないけど心臓はバクバク。
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