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「照れくさいって?何の事ですか?」
キョトンとする私に観念したように口を開く土方さん。
「自分の作った句にあんな風に感想言われたら誰だって照れるに決まってるだろうが!」
「あぁ、なる程、確かに………っって、えぇぇ~~~?!」
(うそっ?!あれって土方さんさんの句だったの?!)
衝撃の事実を聞かされ思わず叫んでしまった。
(ちょ、ちょっと待って。私、何て言ったっけ?え~っと…?)
パニクっててその時の事をよく思い出せない。でも、なんかとんでもないことを言ったような気がする…。
「あ、あのですね、私は…」
「…ありがとな。」
「えっ??」
弁解をしようと口を開くと突然お礼を言われた。
「今まで総司やらに、らしくねぇだの、意味が分からねぇだの散々貶されてきたからな。でもあんな風に感じてくれる奴がいるって分かって、そのなんだ。照れちまったんだよ。」
ばつが悪そうに口に手を当てそっぽを向いている。
(…そっか。別に嫌われてた訳じゃなかったんだ。)
「なんだ、よかった。私はてっきり嫌われたのかと。」
「ふっっ、お前は変わった奴だな。鬼副長って言われてる俺に嫌われたくないって思うなんてな。」
「えっ?」
笑いながらもなんか悲しげな表情をする土方さんを見てると私の胸も痛くなった。
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