第4章

2/36
180人が本棚に入れています
本棚に追加
/255ページ
私がここに来てから数日。 朝起きたら全部夢だったって事を期待してたけど、それはすぐに裏切られた。 私が今ここにいる新選組の屯所というところを少し教えてもらったけど、テレビで見るような光景ばかりで、自分が過去に来たというのを否応なく突きつけられた。 (人間ってびっくりする事が続いたら逆に冷静になれるんだな。) 戸惑う事も多いけど過去に来たことを受け入れつつあった。 ・・・・・・・・・ (それにしても、ここは賑やかだな) 「あ~、新八っつぁん、俺のおかず取るなよ!!」 「お前が食べるのが遅いんだよ。早い者勝ちだ。」 「それは最後に食べようと思って取ってたんだ。返せよ!!」 「もう遅い。あ~、今日の飯も旨えな。」 「オイオイ、飯ぐらいもう少し静かに食えねえのか?夏がビックリしてるじゃねぇか。なぁ?」 「いえ、大丈夫、です。」 ご飯の時間、目の前でおかずの取り合いがおこなわれていた。 おかずを取られたのが八番隊組長の藤堂平助さん、取った方が三番隊組長の永倉新八さん、私に話しかけてくれたのが十番隊組長の原田左之助さん。 この3人は仲が良くてよく3人で行動している。ちなみに他の人には三馬鹿と呼ばれているらしい。 (1人の時が多かったから、こんな賑やかなご飯の時間は久しぶりだな。 でもなんだか心地いいな。)
/255ページ

最初のコメントを投稿しよう!