3Dメガネの使い方

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 さて、そろそろ、今僕がお台場の飲み会で直面している「3Dメガネの件」に、話を戻そう。  まず、3Dメガネの原理について説明を試みます。ここからしばらく敬語です。  3Dメガネは、「視差」という現象を利用しています。  目の前にコップがあると仮定します。コップの取っ手の一番目立つ点を、とりあえず想像してください。  次に、貴方の左右の目を想像してください。  「右目」「左目」「コップ上の点」の3つで、三角形△を作ります。  この三角形が、どれだけ縦長の三角形になるかを、人は認識して、奥行きを感知しているのです。  右目と左目とを結ぶ辺の長さは一定。なので、それと、残りの2辺の長さとを比較しているわけです。人の感覚器ってすげー!  あとは、このコップ上の点を、本来より手前あるいは奥に存在するかの如く、錯覚させれば良いのです。  分かりやすいのは、右目側に青、左目側に赤のセロファンを貼った3Dメガネ。  例えば、壁に2つの点を描きます。一方の点は赤、もう一方の点は青です。  この2つの点のうち、青い点は、右目では見えません。右目側に青セロファンが貼られているから。  また、赤い点は、左目では見えません。左目側に赤セロファンが貼られているから。  その結果、左右の目から見える点は、実は違う点なわけです。  これを「同じ点である」と錯覚すると、前述の三角形の形が変わる。本来よりも縦長の三角形になったり、ぺしゃんこな三角形になったり。  そうすると、その点が奥に引っ込んで見えたり、飛び出して見えたりします。これが「視差」。  その他、偏光板をメガネレンズに使って、左レンズは縦の光波だけを通す、右レンズは横の光波だけを通すとか、色々方式はありますが、これはバリエーションに過ぎないので割愛。
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