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ごく普通の大学生である柊が華と出会ったのは大学2年の春
大学で募集広告のあったホテルのバイト先でだった
華はもう1年近くこのバイトを続けている
直属のトレーナーがいない時に華が柊の指導に当たったのが柊の恋の始まりだった
「柏木くん、今日は設楽が休みだから大原さんについて回って、大原さんよろしくね」
社員の田辺に紹介された
黒より少し明るい髪をハデじゃないヘアアクセサリーでひとつに束ねていた
背は160くらいだろうか、スラリとして姿勢が良い
きっちりとしたホテルの制服が良く似合い、少しヒールのある靴がスタイルの良さをさらに良く見せていた
「柏木くん、今から巡回なのでついてきてください」
16時巡回!と・・・柊はメモを取った
「フロントの横の通路から移動します
出る際は一礼をトイレ・灰皿・電球の確認それから不審者・不審物・ゴミが無いかを見回ります
次にパンフレットの補充、予備はこの棚にあります
裏の通用口へ回って・・・電球が切れてますね、後でサービスに連絡します
最後に正面入口の外に控えているドアマンに異常の有無を伝えてください」
すかさず必死にメモを取った
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